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展示資料のご紹介

展示資料のご紹介

 新型コロナウイルス流行しているこの時期、津山藩松平家資料の中から、享和2年(1802)の疱瘡(ほうそう)(天然痘)、安政5年(1858)のコレラ流行に関する資料など江戸時代の疫病に関連した資料を2階「森家と松平家」のコーナーで展示しています。

  

展示資料

①町奉行日記 享和2年

  享和21802)年、津山で疱瘡が大流行します。藩では、家内で疱瘡にかかた人がいた場合、治癒するまで出勤が禁止されました。展示している町奉行日記には、城下町において9月に60人もの人々が亡くなったことが記されています。

②江戸日記 安政5年

安政5年にはコレラの第2回目の流行で全国的に波及し、特に江戸の被害は甚大でした。822日の条をみると、コレラの対処法に関する御触書が幕府からもたらされています。これによると、コレラを防ぐには体を冷やすことなく、暴飲暴食をさけ消化のよい物を食べ、コレラにかかった場合は、飲食を慎み、体を温め「芳香(ほうこうさん)」という薬を飲むとよいとされています。また、嘔吐などの激しい症状がみられる場合は、焼酎に龍脳(りゅうのう)、または樟脳(しょうのう)をまぜたものを木綿にひたし、それを腹、もしくは手足にすり込み、芥子(からし)泥(からしの湿布)を張るのがよいと記されています。「芳香散」と「芥子泥」については、その作り方も紹介しています。

 

 芳香散   原料: 桂枝(クスノキ科の若枝) 益智(ショウガ科の植物) 乾姜(ショウガの根茎

                      を湯通し、若しくは蒸して乾かしたもの)

 芥子泥   原料 :からし粉とうどん粉を1対1

       作り方:熱く熱した酢にからし粉とうどん粉を入れて堅く練り、木綿の布にのばして

                      患部に張る。

                      材料が間に合わない場合は、熱い湯にからし粉を入れて練ったものでもよい。 

               

③国元日記 安政5年

  幕府からのコレラに関する御触書は江戸藩邸から津山へもたらされ、9月16日に家中へ発表されています。このように幕府が示した対処法が全国に広がっていったと考えられます。